アウト・ドア流海外移動運用入門

 

サイクル23ピークの2001年,羽田空港発着の国際線チャーター便が免許されました.土日の週末を使った海外旅行が可能となりました.羽田国際空港発着ですからますます手軽,仕事帰りに出発して楽しんで,帰国してその足で職場へ出勤も十分可能です.
 そこで早速アウト・ドアでは,海外移動運用を体験してきました.「海外からの移動運用はたいへんだ」と思われている読者の方も多いようですが,手軽にKH2グアムから3月2日〜5日に移動運用を楽しんできましたので紹介します.
 もちろん「アウト・ドア流」バカンス,ショッピング,移動運用とエンジョイしました.グアムでは,日本とアメリカの相互運用協定により,国内の無線局免許状の操作範囲でKH2/JG1KTC(/はストロークまたはスラッシュ,ポータブルではありません)で運用できますのでご安心ください.
 常夏の島グアムですから移動運用のみならずショッピングとマリンスポーツも楽しみました.移動運用はもちろん「アウト・ドア流」スペシャルライトスタイルです.
羽田のみならず各地からも直行便が出ていますのでぜひ参考にして気軽に海外移動運用してみませんか?.


  50メガビックオープンJG1KTCの体験記         

3月2日(金)仕事を終えて午後11時羽田発の全日空チャーター便で一路グアムへ向かいました.フライト時間3時間半で日本との時差1時間のグアム国際空港に到着,免許がおりて全日空のグアム就航第一便ともあって,空港では盛大な歓迎セレモニーにビックリしましたが一路ホテルに向かいまずはゆっくりと就寝しました.
 3日(土)はのんびりと東京との気温差20℃,まぶしい日差しを浴びながらマリンスポーツ,ビーチで時間を過ごしました.

          
    ビーチでマリンスポーツ    ショッピング       ゲームワールド

 夕食後ホテルに戻り早速設営にかかります.設営と言っても,スペシャルライトですから装備は多バンドコンパクト無線機,軽量スイッチングモード電源(グアムは電圧が120Vですがほとんどのものが使用可能,コンセントの形状も一緒),21メガ用ツエップアンテナを持参しました.
 設営はいたって簡単,アンテナをバルコニーに張るだけで完了です.
 ホテルは,タモン湾に面したオーシャンビューをリクエスト,それでもパックツアー料金は5万円台ととてもリーズナブル,11階に宿泊できましたからもう最高でした.
 バンド内をワッチするとJA局がいっぱい聞こえてきます.こんな設備でもCQを出すと多くの方からコールバックがありました.ローカル局とのラグチューもはいり「こんなにコンデイションがいいの」と感激しながら第一日目は終了しました.
 翌4日(日)は,朝からショッピング,アウトレットから有名ブランドショップまで日本未発売のブランド品?等も求めました.
 夕食後ホテルに戻り21メガをワッチするとARRLのDXコンテストが開催中,

 
驚きと興奮
 ハイバンドはどうかなと?と50メガをワッチすると突然JAの強力な信号がガッンとバンド中に聞こえます.アンテナはないし思案の末,こんなに強く入感しているのだからと21メガのツェップに無理やりにのせてCQを出すとJAからのコールバック,それもドッグパイル,エリア指定で現地時間の21時30分からフェードアウトするまでの30分たらずで全エリア90余局とQSOできました.
 あっという間の夢のような出来事,まさか50メガがビックオープンするとはまったくの想像外,アンテナを持参しなかったことを悔やむ思いと21メガのアンテナで出力は数Wにもかかわらずこんなに多くの局と交信できた感動に夢ではないかと驚きを隠せません.
 近年,無線機も高出力化が進んでいますが,コンディションが第一とあらためて納得,移動運用の感動に酔ってしまいました.
 その2時間後,ホテルから空港に向かい午前2時40分発の飛行機で帰国しました.羽田空港に月曜日の午前5時30分到着,もちろん職場へは通常出勤しました.
 最後に,十分ではありませんが手軽に海外の移動運用が楽しめることがご理解いただけたと思います.
 こんな機会は,サイクル23ピークの今しかないと言っても過言ではないでしょう.
ぜひ楽しんでください.だた,手軽になったとは言えども外国であることを念頭に行動しなくてはなりませんのでご留意ください.
 また,ホテルでの運用許可や無線局免許状の英文証明等もあれば尚のことと思いますし,サイクル23の好コンディション,どの周波数にも対応できるように最低限ホイップアンテナの持参は必携です.

 ご不明な点は,アウト・ドア事務局までお尋ねください.JARL事務局国際課でもアドバイスを受けられますのでお尋ねください.


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